へそで茶を沸かし、ついでにご飯も炊いてみた
みなさん、はじめましてこんにちは。
炊飯器(すいはんき)と申します。
え!?ちょっと待って!!私のことご存じなんですか!?
ホントに!?
ってことは、最近お米炊いてるってことですか!?
いやぁ~、嬉しいなぁ~!
ちなみに、炊飯器は炊飯器でも、ちゃんと私と同じPanasonic製のものを使ってる感じですか???
ああ、はあ、そうですか。
ふーん……。
いや、別に何にもないですよ。
そんなに私の顔を見て、逆に何ですか?
顔に米粒でもついてますか?
炊飯器だけに……
本題に入りましょう。
突然ですが、みなさんは
ということわざをご存じでしょうか?
へそで茶を沸かすとは、
おかしくてたまらない、ばかばかしいたとえ、というような意味です。
でも、いくらおかしなことの例えとはいえ、へそでお茶を沸かす行為とは、そんなにおかしいのでしょうか?
貴様ら人間の笑いの沸点はその程度なのか?お笑いの歴史浅すぎ族なのか?
……おっと、失礼しました。
そんなわけで今回は実際にへそで茶を沸かして、そのお茶を飲んでみて、本当におかしいのか、味は変わるのか、美味しいのか、検証してみたいと思います。
さっそくやっていきましょう!!!
ヒト型になろう
とりあえず、まずヒトの形にならないと作業しづらいし、へその位置もわかりづらいのでヒトの形になろうと思います。
なれるかな……。
ちょっと待ってくださいね。
せ~のッッッ
ブオンッッッ
・
・
・
・
・
・
会人のニセモノ?
会人(えじん)…平沢進氏のサポートメンバー。本物はマスクが白い。
へそで沸かす準備をしよう
どうも、みなさんこんにちは!
ワタクシ、炊飯器(すいはんき)改め、炊飯 噐(かしい うつわ)と申します!
完全なヒトにも完全な会人にもなり損ねましたが、とりあえずはヒト型になれたのでへそで茶を沸かしていこうと思います。
お茶を沸かすといっても、先にお湯を沸かしてからティーパックを入れるので、まずはやかんに水を入れていきます。
蛇口をひねると……、
水が出るのか……!
すげえ……!
手ができたから、本当に自分で水が入れられちゃったよ……!
夢みたいだ……。
次に移ります。
へそで茶を沸かすといっても、さすがにへそから火を出したり、起こした火をへそから出したりするわけにはいかないので、IHヒーターを使います。
カセットコンロは接地面に安全装置がついているものが多く火がつかない場合があるため、却下となりました。最近はなんでも安全装置がついているなあ……。
へそで沸かす準備をします。
完了です。
さっそく沸かしていきましょう。
へそで茶を沸かす
いよいよ、沸かしていきます。
ドキドキムネムネ……。
ポチッ……
コトッ…………
ふう…………
強火にできたし、あとはお湯が沸くのを待ってからティーパックを入れるだけだな……
はあ……。
………………。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ………………
ピタ………………
え……?
今の何………………???
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ………………
ピタ………………
何………………?????
IHクッキングヒーターの特性として,鍋底の温度を一定に保つように出力を制御されており、一定のリズムで振動することがある。
おもしろくはないけど、なんか楽しかったです。
ピィ――――…………
何!?ってなっている間にお湯が沸騰したので、ようやくティーパックを入れていきます。
ヨシ!
あとは、人間界で流行っていると言われている、美味しくなる呪文を唱えれば……
おいしくな~れ……おいしくな~れ……
萌え……萌え……
キュン……♡
ヨシ!
これで大丈夫なはずなので、できたて淹れたてを飲んでみます!
へそで沸かしたお茶を実際に飲んでみよう
沸かす過程ではそんなにおもしろくもおかしくもなかったお茶ですが、肝心のお味の方はどうなのでしょうか。
飲んでみたいと思います。
チョロロロロロロ………………
色も問題なさげなので、このままいただいてみようと思います。
それでは、いただきま~す……
…………………………
飲めない………………
ちょっと待ってくださいね。
バッ
ゴクリ……
…………………………
普通に美味いッ!!!
へそで沸かしたから美味いとか不味いとかでもなく、ただただ普通に麦茶の味がして、ただただ普通に美味しいです。
なんか、全然おもしろくないな……
そうだ、米を炊こう。
せっかく私という炊飯器、炊飯器という私がいるので、へそで米も炊いてみようと思います。
ないけど。
「へそで米を炊く」なんてことわざ、ないけど。
でも、へそでお茶を沸かすよりも、ことわざがない分へそで米を炊いた方がおかしいし、何よりおもしろいんじゃないか?おかしいんじゃないか?と思ってしまったので、やってみようと思います。
なんか、へそでお茶を沸かすのが壮大な前振りみたいになっちゃったな。まあいいか。
それでは、やっていきましょう!!!!!
へそで米を炊こう
炊飯器が炊飯器でご飯を炊くのは倫理的にはばられると判断したので、今回はお鍋で作っていきます。
まずはお米を研ぎ研ぎしていきます。
お米って、あんまり研ぎすぎない方がいいって知ってました?
はじめの方は水入れて少しかきまぜた後、すぐに捨てるのがいいらしいですよ。
何でかは知らないですけど。
米とぎは全部水を捨ててから、サッとかき混ぜる程度に留めておくのがいいんですって。研ぎすぎはあんまりよくないんですって。
何でかはよく知らないですけど。
これを、濁りが目立たなくなるまで2~3回繰り返します。
終わったら、お米を浸水させていきます。
浸水もへそでやってやりました。極楽極楽。
萌え萌えパワーも一緒に注入します。
あ、間違えた。
注入するにゃん。
後半は飽きたし効率が悪いので、お茶の撮影を始めました。
先ほどのお茶を注いでいた写真にもひっそりとお鍋が映っていました。気づいた人、いたかな?
浸水が終わったら、改めて水を測って入れていきます。
計量カップがないので、紙コップで適当な量入れていきます。
だいたい400ccくらいなので、一杯半くらいかな?
準備は整った!!!炊くぞ!!!
スイッチ、オン!!!!!
中火!!!!!
12分ぐらい煮込むぜ!!!
へへ……余裕余裕……。
2秒で飽きました。
スマホ見ちゃってます。
ごはんのレシピを見ているようにみせかけて、実は思いっきりゴールデンカムイを読んでいます。
ハハハ……アシㇼパさんは本当にオソマが好きだなあ……。
だんだんフタが曇ってきました。煮えてきたかな?
また鍋がボゴボゴ言い始めた!!!
おなかにも結構振動が来るようになってきたし、なんとなく落ちそうで怖いです。押さえとこう。
おなかに伝わってくる振動でご飯の炊き具合がだいたい分かるのがおもしろいです。骨盤に骨伝導で振動が伝わってくる……。
12分たった後です。フタが曇りすぎてほとんど中身が見えなくなっちゃった。
弱火にして、さらに煮詰めていきます。
ごはんっぽくなってきたぞ!!!
めっちゃポコポコ言ってる!!!多分、赤子泣いてもフタとっちゃダメなやつだ!!!
電源を切って、蒸らしの時間に入ります。
※動けなさすぎて、本当に寝ちゃっている私です。
起きました。
思い出したかのように、力を振り絞って萌え萌えパワーを送ります。送りますにゃん。
やっぱりもう限界です。
そしてついに、蒸らし時間の20分が終わりを告げる――
ぅ終わったァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
戦ったんや!!!!!戦い抜いたんやでワシは!!!!!
完成品がこちらになります。
うおおおおおお!!!!!すごい出来栄え!!!!!
この綺麗さ、このツヤ、誰もへそで炊いた米だとは思わないでしょ!!!!!
それじゃ、混ぜるね……
これは自己流なのですが、まず十字に切れ目のような感じで跡をつけます。
鍋とごはんをちょうど切り離すようにしながら、米粒をつぶさないように慎重に混ぜていきます。スクロールするたびにバツの位置がずれるバナー広告を消すときくらい慎重に。
十分混ざりあったので、いよいよ実食です。
ちょっとやわらかめっぽいけど、ツヤッツヤでおいしそうです。はたして、そのお味は……?
へそで炊いた米を実際に食べてみる
へそで炊いた米、食べます!炊飯、行きます!
よく見えないな……
よし、取れた。
よし、ではいただきます。
……………………。
普通に美味いッ!!!
ちょっとやわらかめだけど、そこがまたいいポイントになってて美味しく食べられる。
ごはんのお供がよくあうぞ~、これは。
ごはんですよ!とも合わせていただきます。
美味すぎやしないか???ごはんが止まらんぞ???
さんまの蒲焼も!!!
ごはんが止まらない……二号炊いたけどあっという間だな。
あっという間でした。ごちそうさまでした。
いや~、満腹になったな~。大満足だわ。
だけど、
へそで茶を沸かしても、米を炊いても、全ッ然おもしろくなかったし、めんどくさかったな~……。
ハァ~……。
ヒト型になった意味ねえ~~~……。
ハァ~~~……。
ブオンッッッ
・
・
・
・
・
・
はッッ
………………???
あれ……、何だっけ……。
何か……、とても長い夢を見ていたような気がする……。
でも……、ダメだ。何にも思い出せない……。
あれ……?私は………………、
私って誰だっけ………………?
おこめ
わり